占星術を少しでも知っている人にとって「水星逆行」と聞くだけで「あぁ、厄介だなぁ」とうんざりしてしまう時期かもしれません。
確かに、水星逆行イコールトラブルだと認識している人は少なくないでしょうし、実際にそんな特性を持っているのが、水星の逆行だったりもします。
たとえば移動。電車や飛行機といった公共の交通機関が乱れたり、妙に道が渋滞していたり、いつもなら間違えないような路線で乗り過ごしや、乗り間違えをしてしまう。
そして、デジタルのトラブル。いつも使っている電子機器が急に壊れたり、メールの返信が来ないと思っていたら、自分のメールが送れていなかったり、うっかり誤った内容を送ってしまう。
あとは、仕事や遊びの計画が突然頓挫してしまったり、待ちわびていた約束が突然キャンセルになったりと、とにかく思うように進まない、進まない。
一言で言えば「受動的なはがゆさ」に翻弄されるといったイメージでしょうか。
しかしながら、悪いことばかりではありません。水星の逆行中は、自分の過去を内省して、じっくりと向き合う時間が訪れやすくなります。
それゆえに、ここ数ヶ月間なんとなく表面上をさっと撫でてやりすごしては、見て見ぬふりをしていた「本当は自分にとって大切なこと」と決着をつけて、結論を出すための最高のチャンスでもあるのです。
さらに今回の10月14日から11月3日の水星逆行は物事の本質を見抜くにあたってはピカイチの蠍座で起こり、バランスが取れた人間関係を表す天秤座までの逆行。
だからこそ、これから11月の頭にかけて、自らの本質について改めて考えると同時に、対人関係に歪みや軋轢はないか?目先の都合や利益に翻弄されていないか?とじっくり考えることで、水星の逆行が終わって順行に戻るころ、新たな光が舞い込むかもしれません。
いたずらに嫌がらず、前向きに受け止めれば、きっと一皮むけるはず。水星逆行を味方につけてくださいね。
10月17日からはじまる天秤座新月でのデクラレーションもお忘れなく(調和や美しさを得意とする天秤座の新月では、自分を美しくすることや結婚に関する願い事がおすすめですよ)。